精神科専門研修プログラム
プログラムの特徴
基幹施設は岡山県の精神科医療の拠点施設
岡山県精神科医療センターは、児童から高齢者まで全ての年代の精神疾患と精神的危機に対応している岡山県の精神科医療基幹病院であり、24時間365日精神科救急医療を担っています。当院は県内精神科救急の7割に対応していますので、精神科領域の危機状況にある多岐にわたる患者の診断と治療を経験できます。
また病棟は機能分化し、精神科救急急性期、児童精神科、依存症、医療観察法、精神科リハビリテーションの6病棟があり、院内連携も活発です。子どものこころ拠点病院、依存症拠点病院に指定されており、難治性精神疾患連携事業拠点、岡山県災害拠点精神科病院でもあります。専門医療も充実しており、関心領域を掘り下げていく研修が可能です。
専攻医ごとの関心領域を深める研修プログラム
当精神科専門研修プログラムでは、専攻医のもつ関心領域に応じて個別性のある研修プログラムを作ります。
基幹施設である岡山県精神科医療センターでの研修を基盤にしながら、希望に応じて1つないし複数の専門性の高い連携施設での研鑽を積むことができ経験する専門領域を広げることが可能です。
多様な専攻医があつまり、多彩な指導医のもとで研修することをモットーとしています。
専門性の高い連携施設
連携施設は粒ぞろいの専門医療施設からなります。
精神科リエゾン診療、緩和医療、器質性・症状性精神疾患、認知症、乳幼児・児童精神科診療の研修について掘り下げた研修を希望するときには、基幹施設が普段から連携している専門施設である大学病院、総合病院精神科、認知症医療専門病院、児童精神科診療所で学ぶことができます。
また地域医療は、基幹施設で多機関連携の地域支援を日々経験することに加えて、多様な地域にある連携施設から選択して経験することができます。連携施設は高齢化が進み人口減少地域にある岡山県北部精神科病院、地域医療を多岐に展開する兵庫県の精神科病院、沖縄県離島地域の総合病院精神科からなります。2023年度から大阪府立大阪精神医療センター、鳥取大学医学部附属病院が加わりました。
なお基幹施設での教育カンファレンスには、基盤施設の医師に加えて連携施設の医師も参加します。
機関連携による総合支援
基幹施設は総合病院との連携を積極的におこなっており、岡山市身体・精神合併症救急連携事業を通して岡山市内の総合病院に積極的に往診を行っています。また精神科医療に関連する関係機関(保健/福祉/教育/司法)などと積極的に連携しており、生活を支える総合支援を学ぶことができます。
連携施設は、専門領域ごとに特色のある機関連携支援を行っており、児童精神科では児童相談所や教育機関等と連携し、認知症専門医療機関では地域包括支援センターやケア・マネージャー等と協働しています。
研修体制
屋根瓦方式の研修体制をとっており、チームワークと多様性を大切にしています。ほとんどの領域の精神疾患、治療について経験し、知識を身につけることが可能です。
精神的危機に直面している人、その人全体を受け止め、生物~心理~社会~スピリチュアルな視点をもってかかわり、患者に正面から向き合うことのできる精神科医師を養成したいと考えています。
基幹施設と連携施設である岡山大学病院には初期研修医が多くローテーションしてきており、後期研修医の研修施設として歴史があるため、教育マインドが根付いています。また基幹施設には臨床研究部があり、連携施設の岡山大学病院精神科との共同研究があり、研究マインドをもって臨床をおこなう雰囲気があります。
研修連携施設
総合病院精神科
- 岡山大学病院 精神科
- 鳥取大学医学部附属病院 精神科
- 倉敷中央病院 精神科
- 広島市立広島市民病院 精神科
都道府県立精神科病院
行政機関・地域医療
児童精神科
認知症疾患
地域医療
- 希望ヶ丘ホスピタル(岡山県津山市)
- 積善病院(岡山県津山市)
- 東古松サンクト診療所(岡山市)
- 沖縄県立宮古病院(沖縄県宮古島市)
- 関西青少年サナトリューム(兵庫県神戸市西区)
研修プログラム
人のすべてのライフステージで、精神的危機に対して生物~心理~社会~スピリチュアルな視点をもってかかわり、患者に正面から向き合えることのできる精神科医師を養成したいと考えています。
精神科医療の最前線の基幹施設と粒ぞろいの専門機関からなる連携機関で、精神科救急を皮切りに、児童精神科、地域医療、依存症精神科医療、認知症精神科医療、司法精神科医療など幅広い領域の現場に身をおきながら3年間をすごし、精神科医としての基本的な素養を身につけます。
基幹施設である岡山県精神科医療センターにて、1年目には精神科医としての基本的な姿勢、基本的な知識と技術を学びます。2年目以降は、専攻医の関心領域を尊重して専攻医と指導医とが協議して作成したオーダーメイドな研修プログラムに基づいて研修をおこないます。ローテーションする施設は、基幹施設の各種専門病棟と地域医療部門、12ケ所の連携施設です。なお連携施設での研修は12ヶ月を限度とし、専攻医と協議して作成した個別プログラムを実現するのに必要な期間とし個別に決定します。
資料・願書・様式
各資料は以下のリンクからダウンロード可能です。
お問い合わせ先
募集要項の内容に関するお問い合わせ先
〒700-0915
岡山市 北区 鹿田本町 3-16
岡山県精神科医療センター 精神科専攻医 責任者
児玉 匡史 (こだま まさふみ)
TEL: 086-225-3821
応募手続き・見学など事務手続きに関するお問い合わせ先
〒700-0915
岡山市 北区 鹿田本町 3-16
岡山県精神科医療センター 医局秘書
精神科専攻医 採用担当
三木
TEL: 086-225-3821
その他のお問い合わせ(代表窓口)
tel: 086-225-3821(代表)
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