管理栄養士
理念
患者さんが安定した地域生活を送ることができるよう、食生活を通じた身体的・精神的なサポートができること
主な業務
クリニカルサービス
◆栄養管理業務◆
2名の管理栄養士が病棟担当体制で行っています。
医師が必要と判断した全ての患者さんの栄養スクリーニングを行い、栄養管理計画書を作成します。うつ状態の方など食欲不振がある場合、食事相談を行い、内容の変更、補食の必要性について検討します。特に多職種で検討が必要な事例については、NSTへ繋げています。食習慣の改善が必要な方については、個別栄養指導へ繋げています。
◆個別栄養指導◆
外来・入院患者さんに行っています。月に1回、30分程度で行います。患者さんお一人お一人の生活スタイル、食習慣の聞き取りを行い、3色食品群や手ばかり栄養法など、わかりやすい媒体を用い、日々の生活に取り入れやすい形で食事療養についてお伝えしています。
体重増加、糖尿病など、内科的問題も抱えながら生活する方にじっくり、ゆっくりお話しさせていただくことで、改善に繋がっている方も多くいらっしゃいます。
◆集団栄養指導◆
<入院>
アルコール依存症の方を中心に、肝臓病と食事に関するお話をしています。入院前は飲酒により栄養バランスが崩れている方も多くいらっしゃいます。ワークを取り入れながら、入院中の食事を参考に、今後の食事について考えていただいています。
また、長期入院の方は、退院後の生活をイメージしにくくなっています。そのような方への生活改善プログラムとして、適正な食事量や間食についてお話ししています。
<外来>
病院デイケアおよび東古松サンクト診療所デイケアの利用者さんを対象に行っています。体組成計を用いた健康チェックを行い、個別アドバイスをします。また、バランスのよい食事の組み立て方や規則正しい生活について講義しています。時にクイズやゲームを交えながら楽しい場になるよう工夫しています。日常に役立つ最新情報についてもお伝えしています。
◆チーム医療◆
栄養管理上、特にサポートが必要な方へ、NST(Nutrition Support Team)として、医師、看護師、薬剤師、作業療法士、臨床検査技師、管理栄養士によるチーム支援を行っています。長期間の食欲不振、るい痩(るいそう)、口から摂取できない状態にある患者さんへの適切な栄養補給方法や量を検討します。また、摂食嚥下障害に関する簡易評価を行い、適切な食事形態、リハビリが提供されるよう取り組んでいます。時には他機関にて行われる嚥下造影検査への付き添いも行っています。
低栄養の問題だけではなく、肥満や糖尿病等の過栄養に関するチーム支援も行っています。
フードサービス
入院中のお食事は、季節を感じていただけるように、旬の食材を使った歳時メニューや、ご当地グルメ、丼、イタリアンなどテーマを決めたイベント食を提供しており、患者さんに楽しみを感じてもらえるよう心がけています。
患者さんの摂食嚥下状態に合わせた食事形態を準備しています。
HACCP概念を導入した、「安全」「快適」「衛生的」な電化厨房となっています。