患者さん・ご家族の方への案内について
クロザピンについて簡単に説明しています。医療従事者向けの詳しい情報については、ノバルティスファーマの情報をご覧ください。
クロザピンは通常の薬とどう違うの?
患者さんによっては数種類の薬をきちんと飲んでいても統合失調症の症状が十分には良くならないことがあります。このような状態を治療抵抗性統合失調症といい、全ての統合失調症患者さんの約3割にあたるとされています。このような方に唯一効き目が実証されている薬はクロザピンだけです。
世界97ヵ国(2008年10月時点)で承認されています。これまで国内では延べ3,400例以上(平成27年5月)、当センターでは120名以上(平成27年8月)の患者さんが投薬を受けてこられました。
どのような症状の副作用が出る可能性があるの?
比較的多いが、軽い副作用
ねむけ、だるさ、よだれが出る、体重が増える
(これらの副作用は最初の2,3 ヶ月で半分程度の方に起こる副作用です。
一過性であり自然に軽快することがほとんどです)
まれに起こりうる重大な副作用
無顆粒球症・顆粒球減少症、心筋炎、心筋症、心膜炎、胸膜炎、肺炎、肝障害、腎障害、腸閉塞、けいれん
(これらの副作用はまれですが、迅速な対応が必要となります。場合によっては総合病院への受診や転院となることがあります。当センターは岡山大学病院血液内科と精神科と連携をとっており重大な無顆粒球症の場合でも迅速な対応ができる体制を整えています。)
クロザピン治療を受けるには?
このお薬は外来治療から開始することはできません。
当センターのような登録施設(岡山県内に12施設)に原則18週間以上入院し、副作用チェックのため毎週血液検査を受けることが最低条件です(問題がなければ18週以降は外来通院が可能となり、26週以降は血液検査が2週間に1回となります)
ただし、本当にこの薬が向いているかどうかは医師の診断によります。
統合失調症の患者さん・ご家族の方へ
- 通常の薬では幻聴や妄想が取り切れない
- 難治性の幻聴や妄想で退院できない
- 自殺未遂・暴力を繰り返す
- 手足のムズムズやふるえ、糖尿病などで通常の薬が使いにくい
- 難治性の多飲症・水中毒がある
→これらに当てはまる方は、まずはかかりつけの医師にご相談ください。