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概要

〇目的
多職種による支援体制(アウトリーチチーム)を整備し、専門的な支援を推進するとともに、精神障害者の地域生活の定着を促進するための支援体制を構築する。
なお、支援対象者の選出については、実施機関に関わりのある者(過去に関わった者を含む)に偏らず、管轄保健所・支所等から依頼のあった者について、ケース・カンファレンスにおいて十分に検討を行い実施するものであり、対象者は次のとおりである。
・精神疾患が疑われる未受診者
・ひきこもりの精神障害者(疑い例も含む)
・その他保健所等の行政機関を含めて検討した結果、支援対象ケースとして選定した者

〇実施主体: 岡山県

実績状況(R4年度)

〇事業対象地域  玉野市及びその他必要と認められた地域 
〇支援対象者   2名
         支援の内訳:新規1名、継続1名
〇訪問支援    18回
〇関係者会議    12回(ケース会議:10回、事例検討及び連絡会:2回)
〇成果
当事業では治療中断や未治療、ひきこもりの方などを対象に、医療的な側面だけではなく、生活全般を視野に入れて支援を行っている。
具体的な支援としては、本人面談(対面やメール)、家族面談、関係行政機関との情報共有などを行っている。その結果、導入当初は直接本人と顔を合わせる事が出来なかったケースでも、本人の外出に同行する事が出来るまでの関係構築に至った事例がある。また、治療中断のリスクが高かったケースに対し、訪問を繰り返す事で本人と関係が構築でき、治療継続が可能となった。地域の社会資源や治療関係が構築出来たケースについては、その後の支援を当事業から地域医療機関に移行している。
本年度は、個別支援や報告会への参加の他、事業導入前の事例検討や、導入の可否を検討するためのアセスメント訪問にも同行。医療機関として事業に関わる立場から、支援の方針についての検討にも携わっている。
本事業は平成25年の開始以降、20件の事例に関わり、入院も含め13件が地域支援につながる形で終結している。開始から4年以上の支援を要した事例もあるが、未治療・ひきこもりの方にも地域支援に対するニーズは内在しており、長期的な関与の中で、タイミングを見ての介入は効果的だと考えられる。

(1)登録者数及び終結年度一覧

(2)登録者転帰

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